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旅行の話

香港 M+、点心、バス

明日書く!!(→11/4 書きます)

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ムンバイ→東京は,全日空が直行便を出している.けれど今回は香港経由キャセイで帰ることに.

9時50分着,16時20分発...空港から街中までの時間や乗り降りで何時間かかるかなど,特に気にせず予約してしまった.

6時間半のうち,空港往復で1時間,荷物は預けっぱなしだけど入出国で並ぶのかな? 4時間ちょいでやりたいことは,新しい美術館,ツイッターで見たビルの合間を通るバス,ワゴン点心,そしてスターフェリー

機場快

エアポートエクスプレスで30分もかからず香港駅(香港島,南側,九龍じゃない方)に着く.

香港に最後に行ったのは6年前,バニラエアで深夜に空港に着き,すこし空港で時間つぶしてから明け方,何キロ制限か知らないけどスピード違反してるだろうなって感じの2階建てバスに乗って中環まで行った.

バスの揺れとLCC深夜便の疲れで気持ち悪くなりながら見た香港の高層ビル街,ビクトリアハーバーが,異質というかエキゾチックというか,憧れていた香港が目の前に急に現れたので印象に残っている

...が今回はそんな感傷に浸る時間もなくて,香港駅から中環駅までは少し歩き,MTR上環駅へ.

地上に出たとたん,この景色でたのしい

人がいてびっくり(看板を修理してる上裸のおじさん)

前に香港に来たときは,中環の蓮香樓に行き,ワゴンで運ばれてくる点心を食べたのが印象に残っている.

もう一度行きたいと思っていた蓮香樓は潰れてしまい,今回,上環の蓮香居へ.

韓国や中国本土からの観光客のほか,とても長い白髭の老人など地元の人もたくさん.

前来たときは3人だったから好きなの色々試せたけど,今回は1人だからあまりたくさん頼めないな

角煮まん的なアレ

あっそういえば食器を最初にお湯で洗うんだった

結局頼みすぎておなかいっぱい

同じようにワゴン,地元のお年寄りたちがいるが,雰囲気やごはんは蓮香樓の方が好きだったかも? 初めての香港だったということもあって美化されているかもしれない,今度香港行ったときは他にも色んなごはんや行ってみたいな

次の目的地,ツイッターで見たバスに乗るため,香港大学駅へ.日本にいるうちにGoogle mapやいろんなサイトでバス路線を特定してきた

地上に向かう通路でたくさんの学生とすれ違うとき,ソウルの弘大に行ったときと同じ感覚を味わう.同じ東アジア人で似た文化のもと20代を過ごす人たち,東京のパラレルワールド,あったかもしれない大学生活……

地上に出るエレベーターは並んでいて,大型のものが3台くらいあり,どんどん大学生たちが運ばれていくのも変な景色.

地上に出るとGoogle mapでバス停を探すけど,少し迷う.大学生がすごい若く見えるの,まだ慣れない.

Aberdeenから北上する970Xというバス路線の丸の部分に乗るため,直前の「香港大学百周年校園; 薄扶林道」(多分)から乗ったんだけど,2階に上がるとかなり混んでて,先頭どころか窓側も座れず.次で降りるし.あわただしくスマホを取り出して隣のおじさん越しに動画を撮る.

まあまあ楽しいけど,今度はAberdeenから2階の先頭に座んなきゃなって

最前窓側じゃなくてもワクワクした

...なんか,こないだyurikamome乗った時に,特に考えもなく先頭座ってから隣に子どもが座ってきたときのような気まずさ,いつまで乗り物の先頭に乗りたいのかな?おれは

Youtubeで乗車動画を見ようと路線番号で検索すると,バス会社がなくなっちゃうとかなんとかで人が集まってる動画がたくさん出てくるが,こういうことらしい.香港も葬式鉄的な人がたくさんいるんすね

いよいよ7月1日に香港の新巴と城巴が合併!再見新巴!感謝新巴! | 世界バス轉運站 -アジアの交通総合ブログ-

見たかった景色は,これの23分頃から.縦動画とはちょっと印象違うけどもし興味あれば

youtu.be

トンネルをくぐって九龍側のバス停へ,ここからM+まで歩くが,シンガポールやムンバイより暑い気がする・・・

九龍側へ

富士通

M+はパンデミック中に開館したばかりで,アジアの現代アートを集めている.とかなんとか

香港,中国,韓国,日本…の20世紀以降の作品がたくさんあって,ここは似ているな~とかここは影響を受けたのかな~とかそんなことを考える時間もない,着いた時点で13時過ぎ,飛行機が出るまであと3時間

オープン当初は日本のテレビでも見かけた,すし屋を移築したとかなんとか

中国のファッションデザイナーの企画展にも入っちまったもんだからもっと時間ない

東アジアの各国地域は,いまとなってはどこもそれなりに成熟した社会をつくり,文化的な共通点も多いが,それぞれ違う政治的イベントや経済成長の過程をたどっていて,そこで人々が,なにを考えていたのか?なにに憧れていたのか?どう批判したのか?等々といったことを,多少考える. とはいえ自分も,見て楽しい,風変わりな作品をスマホで撮ってSNSに載せることを念頭においた鑑賞をこなしている

展示室から,初めて落ち着いて香港の代表的な景色をながめていると,あー,スターフェリー乗るのは時間的にきついかも? ちょっと無理しすぎたな,またこなくちゃ

エアポートエクスプレスで空港に戻る,免税前のエリアで余った香港ドルを使おうと月餅をたくさん買うが,結局買い過ぎて差額をカードで払うはめに... 月餅が高いのは商品券を転売するのが前提だから,みたいなツイート見かけた気がする. ほんとかはしらない

空港内はかなり広くて,間に合うかな?→間に合いました

イポーで飲んだマレーシアのアイスコピのお店があった

Old Town White Coffee うま

上環で買っておいたパイナップルパンも食べる.うまい

菠蘿包

売店にはアンジェラ・ユンが表紙の雑誌が! 6年前に香港来たときに街中のスタンドで雑誌の表紙になっているのを見かけて,インスタフォローして,こないだついにイベントで来日したとき見に行った.

左の人 かっけえ

キャセイ機内食のフランス製ハーゲンダッツ

最後に,ここまでに貼りそびれた香港っぽい写真等を貼っておきます.これで今回の旅行のブログはおわり.3泊7日.18記事.あっ翌日は鈴鹿に行ったんだった,無謀な計画...

上環のパイナップルパン売ってたところ.点心のお店だった?

足場

ツイッターで見るやつ(いやそんなTLおれだけ?)

覇王別姫,こないだ初めて観たけど,びっくりした.おもしろい

前に来たときから6年の間に,香港の人がどんなことを経験して,感じてきたのか?思いをよせる

インド⑫ ムンバイ 帰る

明日書く

(10/8 遅くなっちゃったけどちゃんと書きます)

キーマカレー、の店のマトンカレーを食べて、荷物を取りにホテルに戻る。

「ん?ナメられてるかも」エピソードが一つあるが、このホテルの朝食会場で真田広之似の無印良品愛用サムライから教えてもらったのは、自分が堂々としていれば関係ないということだった。

案内係のお兄さんに、空港までのタクシーの相場を聞く。

ホテルの車は高いけど、インド門にたくさんいるタクシーなら1500ルピーくらいだという、言ってくれればタクシーまで一緒に行って値段交渉するよって(いいやつ)

一人でリュック背負って通りに出ると、道の反対側でたむろしていたドライバーたちに声をかけられるが無視して、通りかかったタクシーに止まってもらう。

「エアポートオーケー?」「オーケーオーケー」「ハウマッチ?」「エイトハンドレット」「エイトハンドレット?レアリー?」「オーケーカモン」

相場は1500だというのに800はおかしい、マネーノープロブレムおじさんを信じてはいけない(インド③参照)、とわかっているはずなのに、800で行けたらラッキーと思って乗る。

(ここから先のグダグダは、インドあるあるだと思うので短めにまとめます)

まず走り始めると100mも行かずに止まる。タバコ吸うとか言って外に出る。もうなんかめんどくさいので荷物をまとめていつでも降りる気分。外に出たらすぐにどこからか運転手が戻ってきて、よし行こう!とのこと、タバコの残りは車内で吸う。エアコンのスイッチはあるけど壊れているのか、エアコン付けずに窓を全開にしている。それ自体は夜で涼しいからいいのだけど。車はムンバイでよく見る、古いマーチみたいなヒュンダイ製のタクシー。走り始めると、何日いたの?ムンバイはどこ行った?とかいろいろ聞いてくる。まじめに1つひとつ答える。「どこから来たの?ネパール?」って聞かれて、えっネパール!?チャイナじゃなくて!?とびっくりしつつ「ジャパン~」と答えると、運転手が黙ってしまう。なんかマズいこと言ったかなあとふと思ったが、どうせ日本人ならもっと高い金額言っときゃよかったとかそんなとこだろう。その後しばらく会話はなかった。信用できないなあと思い、Google mapを見ながら乗ることにした。車はマリーンドライブ沿いを走る。昼間訪れたけど、夜もきれい。ムンバイの有名観光地の一つ。昼は海沿いをレイバンのグラサン掛けて肩で風切り歩くのさアールデコのアパートを見て、アイスクリームを食べたのだった。

高層ビル群が見える

ムンバイ等間隔

日傘をさしてまで座って語り合いたい場所。タクシー運転手「ユーノーマリーンドライブ?」→「イェアアイノーアイノー。ディスイズマリーンドライブな」(注:文末のnaというのはisn't it?的な意味のインド英語だが、おれはすっかりインド人と話すとき~naと付けるようになってしまった。多分ヒンディー語と日本語の語順が一緒なのでインド英語がすんなり入ってきちまったのだと思う)→「オー、ユーノー、ベリベリビューティホーな?」みたいなやり取りののち、車を止める。降りろ降りろ!というので降りて写真を撮る。運転手は近くのタクシードライバーとおしゃべりをしている。

人が多い!びっくり 等間隔というより密

夜もきれい、連れてきてくれてありがとな

ちょっと写真撮って車に戻る。運転手は遅れて戻ってきて、まだタバコ吸いたそう。走り始めると、なにやらプロブレムが生じたとか言い始める。ああ、はい。渋滞で夜遅くなっちゃうんだとか言ってる。おれは家がこっちの方だから戻ってこなきゃいけないと。そんなの最初から知ってるだろうが、などと言ったところで意味はないので、そうなんだ、とかなんとか言って聞き流す。相手はなにか不満そう。段々道が混んできて車も遅くなってくる。窓が開いているから渋滞は特に排気ガスが入ってくる。運転手はずっとしんどそうな咳をしているが、感染症が気になるというよりは、そりゃあタバコ吸って窓開けて排気ガス吸ってたらしんどいだろうと思う。マリーンドライブの先には、ガネーシャ祭りで奉納?ガネーシャ像を海に沈める浜があって、イベント会場のように整備されているのが車から見えた。「ガネーシャフェスティバルな?」と運転手に話しかけると、運転手はおめえよく知ってんな~と言って、また色々しゃべってくるようになった。これはインドの大富豪の豪邸だ、あっちに行けば水上モスクがある、とかなんとか。「オーケーオーケーネクストタイムな?」とかなんとか返しておく。途中、シャールクカーンの家はムンバイにあると聞いたけど空港から近い?と聞くと、30分くらいだから行けるぞ、とのことだったが、またもめそうだな、渋滞してたらいやだなと思ったのでやめておく。ネクストタイムアイゴーシャールクカーンズハウス。途中、チャイのスタンドのようなところでまた止まる。水を買ってきていいか?お前もいるか?と聞かれる。買ってきていいよ、いらないよと答える。買って戻ってきて、水をガブ飲みするが、車は動かさない。「渋滞しているし、コラバまで帰んなきゃいけないから,800じゃ割に合わない、1200にしろ」という。もうおれは疲れていて、夜景を見ながらインド帰っちゃうの残念だな~という感傷にひたることもできずに、680円の値段交渉で車を止められている。1200だって、ホテルで聞いた相場の1500よりは安い。「オーケーオーケー。ワンサウザンドトゥーハンドレッド。ディスイズファイナルプライスな?」ということで先に進んでもらう。

さっき遠くから眺めていた高層ビル群が近づいた。このあたりから雨が降り始めるけど窓は閉めないらしい。そういえばアーメダバードで逆走した運転手のリキシャは、ワイパー壊れててスコールの中で全く前見えずに走ってたな。陸に沿って伸びる新しくできたばかりの橋に着くと、渋滞もなくなって快適。

こんな長い橋を渋滞解消のために作って、インドの国旗色にライトアップするところも、それっぽい。橋が終わるとまた街中に入って、道が混んでくる。運転手がまたしゃべり始める、今日は6時に起きたんだとか。コラバまで戻ると1時間以上かかるなあ。意図はわかっているので、あーそうなんだ、DRIVE SAFELYな?とかなんとか言って流しておく。このあたりから外をリキシャが走っているのが見える。ムンバイの中心部は混雑防止のためリキシャは入れないとどこかで読んだが、ここまで来たらリキシャなんだなと思った。陸橋を降りたところで、運転手が車を止める。「おれはもう眠いんだ。コラバに帰る。あそこにリキシャがいるからアレに乗れ。」「ゴートゥーエアポート」「ノーノ―スリーピーよ」「1500ファイナルファイナルプライスな?」「オーケー」ということで走り始める。最初に値段を決めたのに2回も値上げするタクシー、買ったらまず封が開いていないか確認しなきゃいけないミネラルウォーター、キャッシングの銀行固定レートで40万円ぼったくろうとしてくるATM、みたいなストレスが一切ない国で生活するってすごいんだなと感じる。空港が近づいてくると運転手がまた機嫌よさそうにしゃべり始める。あれはハイアットだ、マリオットホテルだ、等々。おれの名前はカーンだ、シャールクカーンの兄弟なんだ、ガハハハハ。今度ムンバイ来るときはこの番号に電話しろ、とかなんとか。聞き流しながら、自分の倍くらいの年の人が、数百円を上乗せするためにあの手この手でゴネてくること、冷房を付けられずに毎日渋滞のなか排気ガスを吸い、タバコも吸って、苦しそうな咳をしてこれからもこの街で生きていくこと、などについて考える。それがムンバイの最後の思い出になってしまうんだな、とか思いながら、空港に着く。なんか数年前の若手女優みたいだな、こんなことわざわざインドに来て考えなくてもいいのに、と思った。 広瀬すず、“スタッフ軽視”発言を謝罪「軽率な発言がありました」 | ORICON NEWS

(タクシーの話おわり)

ムンバイ空港も立派でした。

↓ この記事の下の方に工事中の写真もあった

mag.tecture.jp

広いターミナルの中を鳩が飛んでいる。無事に出られるだろうか。出国審査をくぐったあたりにも鳩が2羽いて、そいつらはフードコートでごはんをつまんだり、低いところを飛んで人間を驚かせたり、慣れているようだった。

免税店に来て、そういえば紅茶ほしいな~と思う。市内で買ったのは、インド料理屋で出てくるステンレス食器3点と、タージマハルティーというユニリーバ製?のチャイくらいだった。

ダージリン的なのがほしい、マカイバリってなんか聞いたことあるな、これにしよっかな?値段こんなもんか(900くらいだった気がする)。と思ったが一応調べてみると、公式サイトで160くらいで売ってる。ぼったくりすぎ、だから免税店にお客さんいないんだ、と思った。

「これ街中で買うよりだいぶ高いよね?でも日本で買うよりはきっと安いんだよね・・・」と店員の男の子に言うと、店員は「そうだね、街中より高いけど、日本よりは安いね・・・」と言って、お互いにウケてる。

結局サンチャとかいうやつを買う。マカイバリの木箱はちょっと見たくないものが見えてしまったので。バイ・スリー・ゲット・ワン・フリーに釣られ、結局4つも買うことに・・・

シャワーを浴びるためカード会員の安ラウンジに行こうとするが、あまり入りたくない雰囲気だったのでやめた

空港の書店にはIKIGAIという本がベストセラーとして並んでいる。1頁も読んでいないけれど、IKIGAIという言葉が日本特有なのだとしたらそれは決して良いことではなく、日本人が「生きがい」の有無を気にしなきゃいけないような環境で生きているから、そんな言葉知らない方が幸せでは、という気がしてしまう

ikigai

スタバでパンプキン・スパイス・ラテを飲む、緑色のベジタリアンマークがついている。

外国のスターバックスで名前を聞かれたとき、どうせ伝わらないから有名な日本語の名前を言うという人がいたので、インド市場で4割を占める自動車会社の名前を言ってみる。

SUZIKI

おいしかった!

シンガポールの空港にて、成田行きを待つ日本人を見ながら、インド人しかいないIndigoアーメダバード行に乗ったとき・・・もうF1見て満足したし一人で旅行するのも疲れてきたから帰りたいな、休み長いと帰って仕事に復帰するのがつらいし、旅行したって東京で向き合わなきゃいけない現実は変わらないし、と思っていた。

(↓やべ~また話ずれちゃった。お恥ずかしいので文字を小さくします)

日本に帰ったら鈴鹿サーキットに行くのだけれど、果たしてインドでおなか壊さずに無事に行けるか?(ファーストフードチェーン店縛りしようとしてたのはそのため)、疲れちゃって行けないんじゃないか? いや、それよりも深刻なのは、この先いつまで一人で生きていける? サーキットには、家族連れ、カップル、男友達、などが来るが、4,50代以上のおそらく独身で一家言ありそうな男性方も多く、そういう人たちがレース後にシャトルバスの大行列を避けて徒歩30分以上の平田町駅まですごい勢いで一人歩いていく… そういうのを見ると、おれにそこまでの熱量が残っているだろうか?とかいろいろ考えてしまう。でもそれを他人の言葉で一括りされるのは気に食わない、中年の危機、クオーターライフクライシス、などなど、なんでもクライシスってつけてりゃいいと思ってんじゃね~~よという気分になる

高校生のときに読んだ『彼岸過迄集英社文庫版の解説に、漱石の主人公たちの行きつく先は旅か自メ木几又と書いてあって、へぇ~そうなんだと思った記憶があった・・・が、そのことを思い出して文庫をもう一度見てみると、「この堂々巡りから脱するには道草を待たねばならない、そして明暗へ…」と書いてあった。働き始めてから、行人、道草、明暗あたりを読んでみると、おれにとってとても身近なことで葛藤している人たちがいた。それを知ることができてよかった。解決ではなくても、自分で自分の首をしめる必要はないと言われた気分。

(おわり)

のだけれど、インドの4日間はとても楽しかった。また来たいかというとうーんて感じだけど、多分また来るんだろうな、シャールクカーンのおうちも行ってないし。

行く前にGoogle map で目星をつけていく旅行は、なんだかスタンプラリーのような気分で後ろめたいところがあった。

ネットで拾って壁紙にしていた場所がどこなのか調べて、いつか行こうと心に決めて、大学生になって一人でシカゴに行ってそこで写真を撮ったとき、ああこうやって行きたいとこリストはどんどん減っていくんだなと寂しく感じたのだが、それから行きたいとこリストは増えるばかりだった。

右のビルのトランプは、あのトランプです

スタンプラリー的な弾丸旅行であっても、チェックポイントの間で見つかるものもあるし、行けなかった場所もあるし、行きたい場所はまた増えるし。この先もそうなんだろうなと思った。

5000字とこれまでで一番長い記事をしめるにあたって、好きな本からの引用に頼るのはダサい(そういやこないだ30代の見知らぬ男性のブログを読んでいたら、最後が失恋ソングの歌詞でシメられているのに引いてしまって、自分が30代になったら失恋ソングの歌詞でブログを〆るようなことだけはしないようにしよう、と思った)んだけど・・・まあいいや

 

 アイリッシュ・ウィスキーも同じだ。どこかでジェイムソンやタラモア・デューを口にするたびに、アイルランドの小さな町で入ったいろんなパブのことを思い出す。そこにあった親密な空気と、人々の顔が頭の中によみがえってくる。そして僕の手の中で、ウィスキーは静かに微笑みはじめる。
 旅行というのはいいものだなと、そういうときにあらためて思う。人の心の中にしか残らないもの、だからこそ何よりも貴重なものを、旅は僕らに与えてくれる。そのときには気づかなくても、あとでそれと知ることになるものを。もしそうでなかったら、いったい誰が旅行なんかするだろう?

――村上春樹『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』

ここまで書いといて、まだ帰らない。香港に行ってきました。

インド⑪ ムンバイ 猫、番犬、拝火教、豆源、インドワイン、一番のぼったくり

ムンバイには、アーメダバードで見かけなかった猫がたくさんいた

なんでみんなお座りしてるの?

野良犬もいるけれど都会だからかそんなにたくさんはいなくて、代わりに猫がたくさん

ヘッドライトでまぶしそう

たくさん!

ゴシック建築に潜入していった猫


さて、ムンバイ散歩の続き、タクシーで建設中の橋を見に行く

ムンバイ観光の目玉、エレファンタ島とドビーガードというところがある。がどちらも行かなかった

後者のスラムの洗濯場は、観光化されたスラムを見るのはなんだかなあと思って気が引けたのだけど、タクシーで橋の近くに着いたらここはスラムだぜって運転手に言われた

番犬もめちゃ吠えてくるし、ビビっていたら、(それまでずっと値段で揉めていた)運転手が見かねて周りの人に聞いて、橋が見渡せるとこまで連れてってくれた

ヤベえ!走ってきてる!!

橋ができると新空港へのアクセスが良くなり、ベッドタウンとの通勤渋滞も減るとかなんとか

タクシーの運転手は降ろしてといった駅の先まで行っちゃうし、降りるときも「お釣りないよ~」って言ってた、言うと思った~

帰りは電車に乗りました

 

ムンバイにはゾロアスター教の施設がたくさんある

拝火教」「唯一神アフラ・マズダ」「聖典アヴェスター」「鳥葬」などでおなじみのゾロアスター教

イラン発祥だけどいまはムンバイが一番信徒が多いらしい、タタ財閥もゾロアスター教らしい(月1回の無料記事読んでしまったぜ)

www.nikkei.com

ゾロアスター教徒じゃないと入れない

この像よく見るけど何なんだろう

 

夜、スコールみたいな大雨が降ってきて、傘持ってない人がたくさん雨宿りをしていた、傘持ってるけど一緒に雨宿りして、なんかこう仲間に入れてもらった気分

露店の本屋には日本のマンガも

隣で雨宿りしている同い年くらいの男の子、豆菓子をぼりぼり食べていた。豆源を思い出した

 

ごはんの話!!!

ケンタッキーのビリヤニ(食べませんでした)

旅行中の気分って結構ごはんに左右されるじゃないですか、でもGoogle mapでなんでも決めるのもアレだし、インドはZomatoってサイトが使えるらしいけど結局見なかった。たまに自分の勘を頼りに入っていくこともあるけれど、せっかくならおいしいところで食べたいし。「この時代にあえて地球の歩き方に載ってる店に行くのが逆張りなんじゃね」と思って高級な北インド料理のレストランへ。

チキンララカレーとタンドリーラムチョップ

おじさんがずっと取り分けてくれた(ぼっち旅行者、欲張った結果ごはん2人前食べちまったぜ)

うまかった コク?濃厚? 詳細に述べる語彙がありません

インドワインのメニュー、初心者のうちはこれくらい説明してもらえると味わい方がわかってたのしいぜ

一人で飲みすぎた

これかな?(アフィリエイトリンクではありません

【楽天市場】スラ ヴィンヤーズ ディンドリ リザーヴ シラーズ 2021年 ロットナンバー入り ベジタリアン マーク付きSula Vinyards Dindori Reserve Shiraz 2021:うきうきワインの玉手箱

スーパーの米売り場(エリックサウスのバスマティって結構うまいんだなと思った

最終日の夜は、ホテルのインドカレー屋でビリヤニ食べようと思ったけど、空港まで時間なかったので最初にキーマカレーを食べたお店に行きました。もう帰るのかあって寂しい気持ちに

 

ZARAって書いてある

インド門、夜


インドで一番助かったのは、MINISOだった

日本から持ってくればよかった~と思うような、ある程度品質のしっかりしている物がそろっている

名創優品

ここがなければ、ギャツビーボディシートで手も顔もお尻も拭いて過ごさなきゃいけなかった(それはそれでアリ?

サンリオのライセンスマークの付いたシナモン(シナモロール?)のコラボグッズもあり、もうとっくに偽物とバカにできなくなっている

 

ムンバイ警察、こんな垂れ幕出している

90年代のムンバイでは「Dカンパニー」というマフィアが活動していたが、ムンバイの警官は「超法規的措置」と称してマフィアを1人で何十人も殺害していたとか。

Watch Mumbai Mafia: Police vs The Underworld | Netflix Official Site

 

インドで一番ぼったくられそうになったのは、リキシャでもお土産屋でも偽ツーリストインフォメーションでもなく、キャッシングしようとしたATMの固定レートだった

1ルピー=0.01円のレートを適用してくる銀行(本当は1.7円くらい)

「Without Conversion」を選ばなきゃいけないけれど、間違えて銀行固定レートの両替でOKしてしまうと、3500円引き出すのに42万円取られる計算、

海外キャッシングでConversionと聞かれたらwithout conversionを選択しないと損をする! | 経験知

この記事でも銀行固定レートで両替して損するのはせいぜい3%くらいなのだが・・・恐ろしい

インド⑩ ムンバイ リーガル・シネマ、シャー・ルク・カーンの新作

アールデコの記事にも書いたリーガル・シネマで、シャー・ルク・カーンの新作JAWANを観ました

公開して1カ月も経たずに全世界興行収入が1 億 4,000 万米ドルを超えているとか。ヤバ

真ん中のランクの席で200ルピー

youtu.be

いい感じの装飾とフォント!

2階から

シャールクカーンが一人二役こなす復讐モノのアクション映画なんだけど、とにかく57歳のシャールクカーンがイケてる

ストーリーは結構シンプルというか、悪いやつがひねりなくこらしめられる

「こんなことして困ってる人たちを助けたよ」エピソードも平凡すぎてオイオイってなる

そういう細かい気になる点はあるんだけど、それを上回るシャールクカーンのかっこよさ、

クライマックスで周りのおばさんたちの泣く音が聞こえるし、おれもチョイきてた、ヒンディー語分かったら泣いてたかも(そう、セリフほぼ理解できてません

ムンバイが舞台なので昨日散歩してみた景色が!とかそういうのも楽しい

MHIのエアコンの広告にもシャールク

インドの映画館は始まる前に国歌が流れる

タバコを吸うシーンには、「体に悪いよ」って字幕が出てくるんだけど、タバコが見切れるたびに表示されるから気が散る

結構、人が死ぬ描写があって、「自殺は何の解決にもなりません」という字幕もそのたびに表示されていた

スクリーンは、東京の映画館の課金しないスクリーンよりもだいぶ音響が良くてびっくり、ただ扇風機がたくさん爆音でまわっててちょっとうるさくてウケた

ダンスシーンがYoutubeにあったよ

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旅行に行く前、東京でPATHAANというシャールク主演のスパイ映画を見た

いきなりパキスタンとの仲の悪い描写がでてきてびっくり、祖国のために犠牲になるようなシーンって日本やアメリカの最近の映画ではあまり見ないのだけれどPATHAANではとてもドラマチックに描かれておりインドだなあと思った

PATHAANのエンドロールの最後、シャールクカーンとサルマンカーンが「後継なかなか出てこないねえ、まだおれたち頑張らなきゃねえ」って言ってたのが印象的でした

サルマン・カーン(再掲)

この映画とても好き、同じパキスタンを扱った映画でこんなに違うのもおもしろい

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インド映画を見ていると、街中の広告も知ってる人がいて楽しい

ホテルでテレビつけっぱなしにしていると、アミターブ・バッチャンのCMが何度も流れてもういいよってなったけど

インドの草刈正雄

インド⑨ ムンバイ ガネーシャ祭り

(⑨まできたけどまだ続く)

ちょうどガネーシャ祭りの期間だった

街中にはこういう屋台がいくつもあって、

中にはガネーシャ像が飾られていた。

それも結構な迫力で、地元商店の宣伝?有力者のアピール?町内会でお金をだした?よくわからんけどお金かかっている

オーラがある

不気味なライトアップ

下の赤いの誰? カニ? かっこいい

ほかにもいろいろ

みんなガネーシャ好きなんだってことがよくわかりました

こういう看板や音楽がガネーシャのもとへ導いてくれる

最終日にはガネーシャ像を海に流すらしい

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いろんなデザインのガネーシャ像で見ていて面白い。結構でかいのもある

すごい人混み、合奏隊もいて楽しそう、あの色のついた粉が目に入ると痛いんだろうな

インド⑧ ムンバイ タージ・マハル・パレス

ムンバイではmecha高級ホテルに泊まりました

右がタワー、左がパレス(左に泊まりました)

多分インドで一番有名なホテル

タタ財閥の創始者が、ヨーロッパに負けないホテルをインドにも作るんだといって建てられ、1903年に開業したらしい

THE FOUNDER

この映画の舞台で知っている人もいるかも(撮影は別のところ)

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100人以上が亡くなり、日本人も1人亡くなった2008年のムンバイ同時多発テロで狙われた場所の一つ

この映画、実話をもとに作られた映画が盛り込むような感動とか余韻とかいったものはあまり感じなくて、ひたすらテロが恐ろしかった

ホテルに出入りするたびに手荷物検査を通らないといけなくて、セキュリティが厳しい(フィルムを何度Ⅹ線にあてられたことか・・・)

そんなところに20代の東アジア人が一人で泊まったらかなり浮くのだが、他の宿で節約するしムンバイは有名なところ泊まるか、と1泊2万5千円で予約した(結局カード引き落とし額みたら3万円くらいだった)

旅行が近づくにつれてビビりはじめ、宿泊拒否されないよう、ドレスコードをクリアしそうな服を着て行った(結局夜行明けの風体でチェックインしたm(_ _)m

スタッフはみなさんプロの笑顔で迎えてくれ、これが国を代表するホテルの接客かと思った

チェックインのとき、カウンターが混んでるからこっちの部屋に移動してくれと言われ、隔離されちゃうんだぁとしょんぼりしていたが、"Proper Attire Required"みたいな標識のある部屋に通される

こんなとこ入ったことね~わ

カウンターが混んでたおかげで入れたラウンジで、チェックインを待つ間にプレミアムなマサラりんごジュースが出てきたので飲む。なぜかほっとするような味だった、めちゃうま

無事にチェックインでき、部屋まで案内してもらう

廊下

吹き抜け

ビビっていたのはラウンジまでで、あとはワクワクしながら探検している気分、すげ~~~って声が出てしまう

部屋に着く

EEYAN EEYAN

インド門方面じゃないけど窓からは海が見えた

一人で泊まるのめちゃ贅沢

雨の中ジャグジー入ってる人いる

次の日の朝食、

めちゃうまフレンチトースト…シナモンがかかっていて好き

一人で来る奴などいない…と思っていたら、朝食会場には短パン・アロハ・ロン毛・ヒゲの東アジア人がいて、持ち物には無印良品と書いてあり、明らかに浮いていたがサムライの風格があった

高級ホテルで緊張してドレスコードやらボッチ飯やらで委縮していたおれは、そんな堂々とした偽真田広之の姿を見て、かっけえ~~~と思った(マジ真田広之だったらどうしよう)
朝食会場のスタッフもいろいろ声をかけてくれて、スタッフ間での情報共有がプロっぽいというか「何でお前がそれ知ってんの?」と驚くようなことを言ってくれて、良い奴らだった

 

出かけようと思い、フロント近くにいた案内係の男の子に色々聞いていると、突然「よろしければ日本語でご案内いたしましょうか。」と言われる、びっくりした

なんで日本語話せるんですか?とか、日本から来る人は多いですか?とか聞いてみた

アニメで勉強したらしい、呪術廻戦は非常に優れたアニメらしい、彼は異世界転生モノが好きらしい(こんなところでバラしちゃってすみません)

また泊まりたい

インド⑦ ムンバイ アールデコ建築巡り

前回紹介したムンバイのヴィクトリア朝ゴシック建築世界遺産としての登録名は「ムンバイのヴィクトリアン・ゴシックとアール・デコの遺産群」です

ムンバイのヴィクトリアン・ゴシックとアール・デコの遺産群 - Wikipedia

ゴシック・リバイバルの迫力のある公共建築は、そりゃあコロナイザーが建てたんだからデカいですよねって感じなのですが、アールデコの方は

ムンバイのアールデコ建築は1930年代初頭から1950年代初頭に建設された。国内の富豪が建築家を欧州に送り、自国を植民地支配した英国の様式とは異なる現代的なデザインを習得させたことがきっかけだ。

www.afpbb.com

という経緯だそうで、アツい

元々ゴシックの方に興味があったが、こういうの色々調べてくうちにアールデコも気になってきた。ということでアールデコの建物をいろいろ見てきました。

マリーン・ドライブやオーバル・マイダンのあたりにアパートが集まっている。

マリーンドライブ沿い 1階はピザ屋

エンプレス・コートって名前がいい

ロゴは最近修復したとか

修復してないロゴっぽいけど、フォントがすてき

塗りなおしたのかな? 色使いも好き

サンシャインというアパートの隣のアパートの名前が、

ムーンライトだった

入口で写真を撮っていると、大臣って感じの白いシャツを着たじいさんがでてくる。送迎の車に乗る前に話しかけられて、おまえはアールデコアーキテクチャが好きなのか?って聞かれる。うん、好き(部屋入れてくれないかな?)と答えたが、オー、いいねいいねって感じで去っていった。

廊下の写真を撮らせてもらった

映画館にも、アールデコの古い建物がいろいろ(違ってたらすまん

リーガル・シネマ(1933年) ここでJAWANを観た話はまた今度

メトロ・シネマ(1938年)

エロス・シネマ(1938年、2016年閉館)

リバティ・シネマ(1947年、今は閉まっている)

リバティ・シネマ、イベントのときに中に入れると書いてるサイトも見かけた

ここが一番かっこよかった。

New India Assurance Building(1936年)

ファサードがすごい

はしゃいでたくさん撮った

1階の彫刻も力強い

アールデコ巡りの際は、上の記事で紹介されている地元の有志の愛好家たちのサイトやインスタを参考にしました

Art Deco Mumbai: Discover the city's heritage via an online map

https://www.instagram.com/artdecomumbai/

日本語で調べてみると、衛生管理や女性の地位の変化と結び付けた論文が、アパートの中の写真つきでみつかりました。

www.jstage.jst.go.jp