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旅行の話

2024年1月 石垣・波照間② 波照間島

石垣-波照間の航空路線が2024年1月から15年ぶりに再開した

片道1万ちょい、乗ってる時間は25分くらい

当初から補助金前提の赤字路線でも、島の人にとってはめちゃうれしいだろう

www.y-mainichi.co.jp

ということで乗ってきました

石垣空港のカウンター、裏口みたいなところから入っていく

町医者の待合室みたいなとこで待つお客さんも数人で、係員の方が多いくらい

これに乗ります コーナングループ

狭い機内ではございますが

パイロットの方、トムクルーズしか似合わないグラサンやキラキラの腕時計などしており、似合っていてかっこよかった

景色はモチきれい

あっというまに波照間島に着いて、上から島を見渡したのち、すぐに着陸した

空港

祝運航再開ありがとう!祝

空港はこんな感じで最低限の設備、先月まで定期便もなかったのだから周りには何もなく、レンタルチャリもレンタカーもない

→また徒歩です

ずっと歩く

いたるところにヤギがいるのだけど、草を食べ尽くしてしまうからか、道端の木に紐で結ばれてる

こんにちは~

有人島の最南端

オフシーズンの南の島の誰もいない砂浜

おいしかった

ヤギ汁が島の名物らしいけど食べなかった

徒歩で島を3/4周くらいしたら港に着いた
ジェット船とカーフェリーがあるが、楽しそうなのはもちろん後者

海きれい

日帰り波照間島おわり

フェリーはお客さん自分含め3人だけで楽しかった

今度はこっちも乗ってみたいな

石垣に戻ったらまたご飯食べたり散歩したりします

でかいMAXVALU レジゴーやってみたかった

一番気に入った飲食店は、3軒目に入った新しめの中華居酒屋で、餃子がおいしくて猫がいて、いいところだった

カウンターには他にもソロの客が2人ほどいておしゃべりしていて、1人が外にタバコ吸いに出ると、もう1人も少し時間をおいてから外に吸いに行っていて、そういうときにタバコに多少の憧れをいだく

次の日は、初めてのA&W、一応旅行に来て初めての観光っぽいとこ(寺)に行って、帰った

寺 中国と近いんだなとおもった

ルートビア、沖縄で飲むともしかしておいしい

宮古、石垣、波照間(、与論)に行ったことあるのに沖縄本島行ったことないというのを今後の逆張りオタクの指針としていくはずが、那覇空港経由だったため失敗)

2024年1月 石垣・波照間① 石垣島

1月、石垣島波照間島に行ってきました

オフシーズンの南の島に一人で行くのにハマってる

半袖で行ったらちょい寒かった!

まずは石垣島へ…

いきなり食べる

食べたら散歩する、特に行きたいとこも調べてないし

地方で運転の練習しなかったらどこですんだよ!と一瞬思うけどいつもレンタカー借りない

マークシティみたい(宿は別のドミトリー)

アジアと平和

夕飯、島に着いてから探した居酒屋に電話してみると、遅い時間の予約がとれた。その前に観光客がよく行くという居酒屋へ。

おいしい

カウンターには何人かソロのおじさんたちがいる

この人たちみんなオフシーズンの南の島に魅了されているのだろうな

予約した方の居酒屋にも行ってみる。ちょっと歩いた

食べ終わっておなか一杯で満たされた気持ちでまた散歩・・・

閉まったアーケード街、東京とはまた違った雰囲気

宿近くのここ何度か行った、チェックポイントみたい

ルートビア

翌日は開通したばかりの飛行機で波照間島

2023秋 石鎚② 石鎚山

(下書き消しちゃったんだが!もう1回書きます)

伊予西条駅からロープウェイ乗場までバスに乗る。ほぼ満員で外国人も多い

おれの真横では職場が同じらしき男女がずっと話していて、付き合う前の親しくてよそよそしい感じが聞いててハズく、まだ着くまでしばらくあるのでイヤホンつけて会話を聞こえなくする

eetenki

ロープウェイで一気に上る

ロープウェイの終点から山頂までは2時間半くらい

秋だった

中高の部活は山岳部(山岳部ではない!)だった

中1の夏合宿は2班に分かれたのだけど、自分が行かなかった方の班は石鎚山だったから、いつか行ってみたいと思っていた(自分は北岳班、のちにベトナム旅行で焼肉行って焦げた肉をプレートからゴミ箱に直で捨てた同期は石鎚班)

のぼった

山頂はめちゃ混んでいた

もう1つのピークに行くのも渋滞で時間かかりそうだったので、この辺で帰る

渋滞

石鎚といえば鎖場が3つあり、3つのうち2つ目だけ挑戦してみた、楽しかった

3つ目が一番大変なんだけど、迂回路を通って上からちょっと覗いてみた(自分が鎖を上ってるときに、ラクな別ルートから来た奴が上から顔を覗かせていたらイヤな気持ちになるだろう)

3つめの鎖

下山した

お疲れさまでした

ロープウェイ、バス、普通列車で岡山へ

瀬戸内海を電車で渡るのは初めてかも。きれいなところだ

 

2023秋 石鎚① 丸亀・今治

高松空港に到着、高松は近寄るとややしんどい事情があるため丸亀行のバスに乗る

yadon

やっぱりudon県だからyadon...

1時間ちょいで丸亀駅に到着

栄えてないほうの駅前

サリュ!(salut!、フランス語でやぁ)

コンパクトすぎて探すのが難しい丸亀城

安くてうまい林ホルモン

うどん食べる。

麵処綿谷

うまい

この看板悲しい

続いて遠くから見えた造船所に行ってみる。ペーパードライバーなので、ここでも徒歩数十分。

他に歩いてる人はいなくて、この辺で働く実習生っぽい人がチャリでお買い物行くとことたまにすれ違うくらい。

こんな感じのとこずっと歩く

でかそう

でかい!

呉とはまた違う雰囲気、来てよかったぜ

歩いてきた道をまた戻ります

広島まで乗ってみたい

27歳まで人生迷っていた龍馬さん

駅前の謎の博物館

ふわふわしてておもしろい

競艇場に行ってみる。人生初競艇

無料送迎バスはおじいさんばっかり

着いて券買ってから外に出ると、レーサーの家族と友達っぽい人たちが4,5人で大騒ぎして応援している

公営ギャンブル建築

狙ったわけではないのだけど、いい時間に来たと思う

楽しい

テキトーに買った舟券は、ちゃんと外しました

骨付鳥のお店に入って少し待つけど、電車の時間を理由に食べずに駅に向かう(→横浜に支店があります)

今治へ。有名?な中華料理屋に行きます

演出が濃すぎる

名物らしい おいしい

ついに!おれはお前と会いたかったんだ、Mr. Barry(Bally?)

頭には来島海峡大橋、タオル生地のハラマキ、手には船

グッズのバリィさんタオルよりも、カインズのタオルの方が柔らかい気がした

今治城

伊予西条に泊まります。翌日は石鎚山登山

ええやん

2024年4〜6月によく聴いた曲

2024年4〜6月によく聴いた曲
他にも、あまり聞いてないけど載せたい曲とか入れてたら20近くなってしまって削った、だからこれはほんとによく聴いてた曲たち。

open.spotify.com

Not Like Us / ケンドリック・ラマー
めちゃ好きな曲だ!と気づいた時にはbeef終わってた。YouTubeで解説みた。


www.youtube.com

euphoria / ケンドリック・ラマー
聞き取れる範囲でもすげー悪口。but that's just me, I guess. ←好きです。序盤の曲調も好きなケンドリック。

Houdini / エミネム
8 Mile見たことあるくらいでEminemを通っていないオタクなのですが、えーー大ベテランでこんな曲出すんだ。かっけえ。51歳なのか。でも和訳調べたら若干引いたというかあんまかっこよくなかった。

I CAN FEEL IT - Single Mix / tofubeats
徳利さんが踊ってた曲。

OMSBとか徳利とか自分より割と年上のラッパーが普段どうしようもないツイート(おもしろい)していて、かっこいい曲つくるから、いいなと思う

How Sweet / NewJeans
こないだハニさんの人生の30秒もらってお話しました。トークまでの待機中、オンライントークで使うアプリに美肌フィルターあって一人で遊んでたらスタッフの人に話しかけられてハズかった。めちゃかわいかったし、明るくて良いやつそう。東京ドーム行きます。

ガラスの京都 / Daichi Yamamoto, JJJ
かっこよくて京都の質感の伝わってくる曲、なんだけど

親の金を抜いて買った遊戯王
ダチに奪われて
金の重みを知る20歳

の部分笑っちゃう

18の息吹 / 山本大斗
なんかこうバウンディを洗練させて奥深そうにした感じの人。って言い方はvaundyにも山本さんにも失礼ですが。これからの曲も楽しみです。

シュガーヘッドの恋人 / 神様クラブ
社会人1年目の終わりころからコロナ初期にかけて、新入社員の指導係になったら1か月でやめられちゃったり不眠だったり未読無視だったりできつかった時に好きなアイドル?がYouTubeにあげた自撮り🤳と彼氏目線風?動画のBGM、何度も見てた、いまでもたまに気分のいいときに頭の中流れてる。


www.youtube.com

Player / SPARTA, KID FRESINO
なんかのインタビューで、フレシノが本当に気持ち込めてリリック書くのは年2回くらいって言ってて少し悲しくなった記憶がある(誰か元記事知りませんか?→追記見つけました)。でもこの曲はめちゃ気合い入ってるよう。客演の時だいたいかっこいい。こんなことフレシノに言われたらめちゃ頼もしい。リリック抜粋しようかと思ったけど野暮なのでやめる。気になったら聴いてみて。SPARTAもかっこいい。軽めのオートチューン?が気持ちいい。

youtu.be

OPERATION SURVIVE / febb as Young Mason
ヒップホップの力を借りたい時の曲。今の自分より若い年齢で亡くなったラッパーがこんなかっけー曲書いてるのすごい。

(歳の話ばかりしてる。大学同期おとももちに「20代のくせにもう年だからとか言ってクネクネするのもキモいよ」と言われてからもうすぐ一年。)

3か月後、どんなこと書くのか、何聴いてるのか、そもそもプレイリスト作れるのかは謎

 

(追記)フレシノのインタビュー、これだ!!

KID FRESINOがラップで「意味のないこと」を書く理由 | J-WAVE NEWS

※ 読めないかも。Google検索したら読めた。

探してる途中に見つけたけどこれらの記事もいいな

KID FRESINOが切り開くヒップホップの新しい景色 | Mastered

KID FRESINOが伸ばした手の先で追い求める、素晴らしき音楽 | CINRA

香港 M+、点心、バス

明日書く!!(→11/4 書きます)

―――――――

ムンバイ→東京は,全日空が直行便を出している.けれど今回は香港経由キャセイで帰ることに.

9時50分着,16時20分発...空港から街中までの時間や乗り降りで何時間かかるかなど,特に気にせず予約してしまった.

6時間半のうち,空港往復で1時間,荷物は預けっぱなしだけど入出国で並ぶのかな? 4時間ちょいでやりたいことは,新しい美術館,ツイッターで見たビルの合間を通るバス,ワゴン点心,そしてスターフェリー

機場快

エアポートエクスプレスで30分もかからず香港駅(香港島,南側,九龍じゃない方)に着く.

香港に最後に行ったのは6年前,バニラエアで深夜に空港に着き,すこし空港で時間つぶしてから明け方,何キロ制限か知らないけどスピード違反してるだろうなって感じの2階建てバスに乗って中環まで行った.

バスの揺れとLCC深夜便の疲れで気持ち悪くなりながら見た香港の高層ビル街,ビクトリアハーバーが,異質というかエキゾチックというか,憧れていた香港が目の前に急に現れたので印象に残っている

...が今回はそんな感傷に浸る時間もなくて,香港駅から中環駅までは少し歩き,MTR上環駅へ.

地上に出たとたん,この景色でたのしい

人がいてびっくり(看板を修理してる上裸のおじさん)

前に香港に来たときは,中環の蓮香樓に行き,ワゴンで運ばれてくる点心を食べたのが印象に残っている.

もう一度行きたいと思っていた蓮香樓は潰れてしまい,今回,上環の蓮香居へ.

韓国や中国本土からの観光客のほか,とても長い白髭の老人など地元の人もたくさん.

前来たときは3人だったから好きなの色々試せたけど,今回は1人だからあまりたくさん頼めないな

角煮まん的なアレ

あっそういえば食器を最初にお湯で洗うんだった

結局頼みすぎておなかいっぱい

同じようにワゴン,地元のお年寄りたちがいるが,雰囲気やごはんは蓮香樓の方が好きだったかも? 初めての香港だったということもあって美化されているかもしれない,今度香港行ったときは他にも色んなごはんや行ってみたいな

次の目的地,ツイッターで見たバスに乗るため,香港大学駅へ.日本にいるうちにGoogle mapやいろんなサイトでバス路線を特定してきた

地上に向かう通路でたくさんの学生とすれ違うとき,ソウルの弘大に行ったときと同じ感覚を味わう.同じ東アジア人で似た文化のもと20代を過ごす人たち,東京のパラレルワールド,あったかもしれない大学生活……

地上に出るエレベーターは並んでいて,大型のものが3台くらいあり,どんどん大学生たちが運ばれていくのも変な景色.

地上に出るとGoogle mapでバス停を探すけど,少し迷う.大学生がすごい若く見えるの,まだ慣れない.

Aberdeenから北上する970Xというバス路線の丸の部分に乗るため,直前の「香港大学百周年校園; 薄扶林道」(多分)から乗ったんだけど,2階に上がるとかなり混んでて,先頭どころか窓側も座れず.次で降りるし.あわただしくスマホを取り出して隣のおじさん越しに動画を撮る.

まあまあ楽しいけど,今度はAberdeenから2階の先頭に座んなきゃなって

最前窓側じゃなくてもワクワクした

...なんか,こないだyurikamome乗った時に,特に考えもなく先頭座ってから隣に子どもが座ってきたときのような気まずさ,いつまで乗り物の先頭に乗りたいのかな?おれは

Youtubeで乗車動画を見ようと路線番号で検索すると,バス会社がなくなっちゃうとかなんとかで人が集まってる動画がたくさん出てくるが,こういうことらしい.香港も葬式鉄的な人がたくさんいるんすね

いよいよ7月1日に香港の新巴と城巴が合併!再見新巴!感謝新巴! | 世界バス轉運站 -アジアの交通総合ブログ-

見たかった景色は,これの23分頃から.縦動画とはちょっと印象違うけどもし興味あれば

youtu.be

トンネルをくぐって九龍側のバス停へ,ここからM+まで歩くが,シンガポールやムンバイより暑い気がする・・・

九龍側へ

富士通

M+はパンデミック中に開館したばかりで,アジアの現代アートを集めている.とかなんとか

香港,中国,韓国,日本…の20世紀以降の作品がたくさんあって,ここは似ているな~とかここは影響を受けたのかな~とかそんなことを考える時間もない,着いた時点で13時過ぎ,飛行機が出るまであと3時間

オープン当初は日本のテレビでも見かけた,すし屋を移築したとかなんとか

中国のファッションデザイナーの企画展にも入っちまったもんだからもっと時間ない

東アジアの各国地域は,いまとなってはどこもそれなりに成熟した社会をつくり,文化的な共通点も多いが,それぞれ違う政治的イベントや経済成長の過程をたどっていて,そこで人々が,なにを考えていたのか?なにに憧れていたのか?どう批判したのか?等々といったことを,多少考える. とはいえ自分も,見て楽しい,風変わりな作品をスマホで撮ってSNSに載せることを念頭においた鑑賞をこなしている

展示室から,初めて落ち着いて香港の代表的な景色をながめていると,あー,スターフェリー乗るのは時間的にきついかも? ちょっと無理しすぎたな,またこなくちゃ

エアポートエクスプレスで空港に戻る,免税前のエリアで余った香港ドルを使おうと月餅をたくさん買うが,結局買い過ぎて差額をカードで払うはめに... 月餅が高いのは商品券を転売するのが前提だから,みたいなツイート見かけた気がする. ほんとかはしらない

空港内はかなり広くて,間に合うかな?→間に合いました

イポーで飲んだマレーシアのアイスコピのお店があった

Old Town White Coffee うま

上環で買っておいたパイナップルパンも食べる.うまい

菠蘿包

売店にはアンジェラ・ユンが表紙の雑誌が! 6年前に香港来たときに街中のスタンドで雑誌の表紙になっているのを見かけて,インスタフォローして,こないだついにイベントで来日したとき見に行った.

左の人 かっけえ

キャセイ機内食のフランス製ハーゲンダッツ

最後に,ここまでに貼りそびれた香港っぽい写真等を貼っておきます.これで今回の旅行のブログはおわり.3泊7日.18記事.あっ翌日は鈴鹿に行ったんだった,無謀な計画...

上環のパイナップルパン売ってたところ.点心のお店だった?

足場

ツイッターで見るやつ(いやそんなTLおれだけ?)

覇王別姫,こないだ初めて観たけど,びっくりした.おもしろい

前に来たときから6年の間に,香港の人がどんなことを経験して,感じてきたのか?思いをよせる

インド⑫ ムンバイ 帰る

明日書く

(10/8 遅くなっちゃったけどちゃんと書きます)

キーマカレー、の店のマトンカレーを食べて、荷物を取りにホテルに戻る。

「ん?ナメられてるかも」エピソードが一つあるが、このホテルの朝食会場で真田広之似の無印良品愛用サムライから教えてもらったのは、自分が堂々としていれば関係ないということだった。

案内係のお兄さんに、空港までのタクシーの相場を聞く。

ホテルの車は高いけど、インド門にたくさんいるタクシーなら1500ルピーくらいだという、言ってくれればタクシーまで一緒に行って値段交渉するよって(いいやつ)

一人でリュック背負って通りに出ると、道の反対側でたむろしていたドライバーたちに声をかけられるが無視して、通りかかったタクシーに止まってもらう。

「エアポートオーケー?」「オーケーオーケー」「ハウマッチ?」「エイトハンドレット」「エイトハンドレット?レアリー?」「オーケーカモン」

相場は1500だというのに800はおかしい、マネーノープロブレムおじさんを信じてはいけない(インド③参照)、とわかっているはずなのに、800で行けたらラッキーと思って乗る。

(ここから先のグダグダは、インドあるあるだと思うので短めにまとめます)

まず走り始めると100mも行かずに止まる。タバコ吸うとか言って外に出る。もうなんかめんどくさいので荷物をまとめていつでも降りる気分。外に出たらすぐにどこからか運転手が戻ってきて、よし行こう!とのこと、タバコの残りは車内で吸う。エアコンのスイッチはあるけど壊れているのか、エアコン付けずに窓を全開にしている。それ自体は夜で涼しいからいいのだけど。車はムンバイでよく見る、古いマーチみたいなヒュンダイ製のタクシー。走り始めると、何日いたの?ムンバイはどこ行った?とかいろいろ聞いてくる。まじめに1つひとつ答える。「どこから来たの?ネパール?」って聞かれて、えっネパール!?チャイナじゃなくて!?とびっくりしつつ「ジャパン~」と答えると、運転手が黙ってしまう。なんかマズいこと言ったかなあとふと思ったが、どうせ日本人ならもっと高い金額言っときゃよかったとかそんなとこだろう。その後しばらく会話はなかった。信用できないなあと思い、Google mapを見ながら乗ることにした。車はマリーンドライブ沿いを走る。昼間訪れたけど、夜もきれい。ムンバイの有名観光地の一つ。昼は海沿いをレイバンのグラサン掛けて肩で風切り歩くのさアールデコのアパートを見て、アイスクリームを食べたのだった。

高層ビル群が見える

ムンバイ等間隔

日傘をさしてまで座って語り合いたい場所。タクシー運転手「ユーノーマリーンドライブ?」→「イェアアイノーアイノー。ディスイズマリーンドライブな」(注:文末のnaというのはisn't it?的な意味のインド英語だが、おれはすっかりインド人と話すとき~naと付けるようになってしまった。多分ヒンディー語と日本語の語順が一緒なのでインド英語がすんなり入ってきちまったのだと思う)→「オー、ユーノー、ベリベリビューティホーな?」みたいなやり取りののち、車を止める。降りろ降りろ!というので降りて写真を撮る。運転手は近くのタクシードライバーとおしゃべりをしている。

人が多い!びっくり 等間隔というより密

夜もきれい、連れてきてくれてありがとな

ちょっと写真撮って車に戻る。運転手は遅れて戻ってきて、まだタバコ吸いたそう。走り始めると、なにやらプロブレムが生じたとか言い始める。ああ、はい。渋滞で夜遅くなっちゃうんだとか言ってる。おれは家がこっちの方だから戻ってこなきゃいけないと。そんなの最初から知ってるだろうが、などと言ったところで意味はないので、そうなんだ、とかなんとか言って聞き流す。相手はなにか不満そう。段々道が混んできて車も遅くなってくる。窓が開いているから渋滞は特に排気ガスが入ってくる。運転手はずっとしんどそうな咳をしているが、感染症が気になるというよりは、そりゃあタバコ吸って窓開けて排気ガス吸ってたらしんどいだろうと思う。マリーンドライブの先には、ガネーシャ祭りで奉納?ガネーシャ像を海に沈める浜があって、イベント会場のように整備されているのが車から見えた。「ガネーシャフェスティバルな?」と運転手に話しかけると、運転手はおめえよく知ってんな~と言って、また色々しゃべってくるようになった。これはインドの大富豪の豪邸だ、あっちに行けば水上モスクがある、とかなんとか。「オーケーオーケーネクストタイムな?」とかなんとか返しておく。途中、シャールクカーンの家はムンバイにあると聞いたけど空港から近い?と聞くと、30分くらいだから行けるぞ、とのことだったが、またもめそうだな、渋滞してたらいやだなと思ったのでやめておく。ネクストタイムアイゴーシャールクカーンズハウス。途中、チャイのスタンドのようなところでまた止まる。水を買ってきていいか?お前もいるか?と聞かれる。買ってきていいよ、いらないよと答える。買って戻ってきて、水をガブ飲みするが、車は動かさない。「渋滞しているし、コラバまで帰んなきゃいけないから,800じゃ割に合わない、1200にしろ」という。もうおれは疲れていて、夜景を見ながらインド帰っちゃうの残念だな~という感傷にひたることもできずに、680円の値段交渉で車を止められている。1200だって、ホテルで聞いた相場の1500よりは安い。「オーケーオーケー。ワンサウザンドトゥーハンドレッド。ディスイズファイナルプライスな?」ということで先に進んでもらう。

さっき遠くから眺めていた高層ビル群が近づいた。このあたりから雨が降り始めるけど窓は閉めないらしい。そういえばアーメダバードで逆走した運転手のリキシャは、ワイパー壊れててスコールの中で全く前見えずに走ってたな。陸に沿って伸びる新しくできたばかりの橋に着くと、渋滞もなくなって快適。

こんな長い橋を渋滞解消のために作って、インドの国旗色にライトアップするところも、それっぽい。橋が終わるとまた街中に入って、道が混んでくる。運転手がまたしゃべり始める、今日は6時に起きたんだとか。コラバまで戻ると1時間以上かかるなあ。意図はわかっているので、あーそうなんだ、DRIVE SAFELYな?とかなんとか言って流しておく。このあたりから外をリキシャが走っているのが見える。ムンバイの中心部は混雑防止のためリキシャは入れないとどこかで読んだが、ここまで来たらリキシャなんだなと思った。陸橋を降りたところで、運転手が車を止める。「おれはもう眠いんだ。コラバに帰る。あそこにリキシャがいるからアレに乗れ。」「ゴートゥーエアポート」「ノーノ―スリーピーよ」「1500ファイナルファイナルプライスな?」「オーケー」ということで走り始める。最初に値段を決めたのに2回も値上げするタクシー、買ったらまず封が開いていないか確認しなきゃいけないミネラルウォーター、キャッシングの銀行固定レートで40万円ぼったくろうとしてくるATM、みたいなストレスが一切ない国で生活するってすごいんだなと感じる。空港が近づいてくると運転手がまた機嫌よさそうにしゃべり始める。あれはハイアットだ、マリオットホテルだ、等々。おれの名前はカーンだ、シャールクカーンの兄弟なんだ、ガハハハハ。今度ムンバイ来るときはこの番号に電話しろ、とかなんとか。聞き流しながら、自分の倍くらいの年の人が、数百円を上乗せするためにあの手この手でゴネてくること、冷房を付けられずに毎日渋滞のなか排気ガスを吸い、タバコも吸って、苦しそうな咳をしてこれからもこの街で生きていくこと、などについて考える。それがムンバイの最後の思い出になってしまうんだな、とか思いながら、空港に着く。なんか数年前の若手女優みたいだな、こんなことわざわざインドに来て考えなくてもいいのに、と思った。 広瀬すず、“スタッフ軽視”発言を謝罪「軽率な発言がありました」 | ORICON NEWS

(タクシーの話おわり)

ムンバイ空港も立派でした。

↓ この記事の下の方に工事中の写真もあった

mag.tecture.jp

広いターミナルの中を鳩が飛んでいる。無事に出られるだろうか。出国審査をくぐったあたりにも鳩が2羽いて、そいつらはフードコートでごはんをつまんだり、低いところを飛んで人間を驚かせたり、慣れているようだった。

免税店に来て、そういえば紅茶ほしいな~と思う。市内で買ったのは、インド料理屋で出てくるステンレス食器3点と、タージマハルティーというユニリーバ製?のチャイくらいだった。

ダージリン的なのがほしい、マカイバリってなんか聞いたことあるな、これにしよっかな?値段こんなもんか(900くらいだった気がする)。と思ったが一応調べてみると、公式サイトで160くらいで売ってる。ぼったくりすぎ、だから免税店にお客さんいないんだ、と思った。

「これ街中で買うよりだいぶ高いよね?でも日本で買うよりはきっと安いんだよね・・・」と店員の男の子に言うと、店員は「そうだね、街中より高いけど、日本よりは安いね・・・」と言って、お互いにウケてる。

結局サンチャとかいうやつを買う。マカイバリの木箱はちょっと見たくないものが見えてしまったので。バイ・スリー・ゲット・ワン・フリーに釣られ、結局4つも買うことに・・・

シャワーを浴びるためカード会員の安ラウンジに行こうとするが、あまり入りたくない雰囲気だったのでやめた

空港の書店にはIKIGAIという本がベストセラーとして並んでいる。1頁も読んでいないけれど、IKIGAIという言葉が日本特有なのだとしたらそれは決して良いことではなく、日本人が「生きがい」の有無を気にしなきゃいけないような環境で生きているから、そんな言葉知らない方が幸せでは、という気がしてしまう

ikigai

スタバでパンプキン・スパイス・ラテを飲む、緑色のベジタリアンマークがついている。

外国のスターバックスで名前を聞かれたとき、どうせ伝わらないから有名な日本語の名前を言うという人がいたので、インド市場で4割を占める自動車会社の名前を言ってみる。

SUZIKI

おいしかった!

シンガポールの空港にて、成田行きを待つ日本人を見ながら、インド人しかいないIndigoアーメダバード行に乗ったとき・・・もうF1見て満足したし一人で旅行するのも疲れてきたから帰りたいな、休み長いと帰って仕事に復帰するのがつらいし、旅行したって東京で向き合わなきゃいけない現実は変わらないし、と思っていた。

(↓やべ~また話ずれちゃった。お恥ずかしいので文字を小さくします)

日本に帰ったら鈴鹿サーキットに行くのだけれど、果たしてインドでおなか壊さずに無事に行けるか?(ファーストフードチェーン店縛りしようとしてたのはそのため)、疲れちゃって行けないんじゃないか? いや、それよりも深刻なのは、この先いつまで一人で生きていける? サーキットには、家族連れ、カップル、男友達、などが来るが、4,50代以上のおそらく独身で一家言ありそうな男性方も多く、そういう人たちがレース後にシャトルバスの大行列を避けて徒歩30分以上の平田町駅まですごい勢いで一人歩いていく… そういうのを見ると、おれにそこまでの熱量が残っているだろうか?とかいろいろ考えてしまう。でもそれを他人の言葉で一括りされるのは気に食わない、中年の危機、クオーターライフクライシス、などなど、なんでもクライシスってつけてりゃいいと思ってんじゃね~~よという気分になる

高校生のときに読んだ『彼岸過迄集英社文庫版の解説に、漱石の主人公たちの行きつく先は旅か自メ木几又と書いてあって、へぇ~そうなんだと思った記憶があった・・・が、そのことを思い出して文庫をもう一度見てみると、「この堂々巡りから脱するには道草を待たねばならない、そして明暗へ…」と書いてあった。働き始めてから、行人、道草、明暗あたりを読んでみると、おれにとってとても身近なことで葛藤している人たちがいた。それを知ることができてよかった。解決ではなくても、自分で自分の首をしめる必要はないと言われた気分。

(おわり)

のだけれど、インドの4日間はとても楽しかった。また来たいかというとうーんて感じだけど、多分また来るんだろうな、シャールクカーンのおうちも行ってないし。

行く前にGoogle map で目星をつけていく旅行は、なんだかスタンプラリーのような気分で後ろめたいところがあった。

ネットで拾って壁紙にしていた場所がどこなのか調べて、いつか行こうと心に決めて、大学生になって一人でシカゴに行ってそこで写真を撮ったとき、ああこうやって行きたいとこリストはどんどん減っていくんだなと寂しく感じたのだが、それから行きたいとこリストは増えるばかりだった。

右のビルのトランプは、あのトランプです

スタンプラリー的な弾丸旅行であっても、チェックポイントの間で見つかるものもあるし、行けなかった場所もあるし、行きたい場所はまた増えるし。この先もそうなんだろうなと思った。

5000字とこれまでで一番長い記事をしめるにあたって、好きな本からの引用に頼るのはダサい(そういやこないだ30代の見知らぬ男性のブログを読んでいたら、最後が失恋ソングの歌詞でシメられているのに引いてしまって、自分が30代になったら失恋ソングの歌詞でブログを〆るようなことだけはしないようにしよう、と思った)んだけど・・・まあいいや

 

 アイリッシュ・ウィスキーも同じだ。どこかでジェイムソンやタラモア・デューを口にするたびに、アイルランドの小さな町で入ったいろんなパブのことを思い出す。そこにあった親密な空気と、人々の顔が頭の中によみがえってくる。そして僕の手の中で、ウィスキーは静かに微笑みはじめる。
 旅行というのはいいものだなと、そういうときにあらためて思う。人の心の中にしか残らないもの、だからこそ何よりも貴重なものを、旅は僕らに与えてくれる。そのときには気づかなくても、あとでそれと知ることになるものを。もしそうでなかったら、いったい誰が旅行なんかするだろう?

――村上春樹『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』

ここまで書いといて、まだ帰らない。香港に行ってきました。